猿猿日記

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【考察】有馬かなと惑星と神様【考察】

 

有馬かならと惑星、神話を踏まえた考察となります。

 

 

目次

1 有馬かなと惑星と西洋神話

2 ルビーとアイと日本神話

3 瞳の星は「嘘」?

4 カミキとアクアの対比

 

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重曹こと有馬かなは作品の尽くで太陽の様だと表現されています。太陽の性質として周りの惑星や衛星を照らす(それが反射しているのが星の光の要因)事へのメタファーが2.5次元編等での他の役者達に与えた影響なのでしょう。

 

さて、推しの子キャラは惑星と神話に因んだ名前が多い様です。例えば、アクアとルビーの名前には愛や美が入りますが、こちらはギリシャ神話の女神 ヴィーナスを指しているのではないでしょうか?ヴィーナスは金星を意味しており、ルシフェルとミカエルという双子がいます。ルシフェルというのはアニメや漫画、ゲーム等でよく出てくる堕天使ルシファーの事です。人間嫌いにより、神々に反旗を翻した彼を誅したのがミカエルとなります。ミカエルは武神だけでなくて数多くの奇跡を生み出し、人々からの尊敬を集めました。また、有名な「最後の審判」の担い手だったりします。

 

 

前作のかぐや様では、竹取物語をモチーフとしていたので今度は西洋に関する神話を採用してもおかしくはないでしょう。

 

アイ曰く処女受胎や六芒星の瞳、己を殺そうとした男に対しても名前を覚えていたり愛していた事等から彼女のモチーフは聖母マリアだと思われます。

 

マリアはミカエル、ルシファーらと直接の関係性はないのですがヴィーナスとはよく比べられていますし、ブラジルの街であるサンタマリアがアクアマリンの産地なことから一種の関係性はあるかと思われます。

 

 

 

ルビーがママと呼ぶのはかつての家庭環境からくる代償行為であるものの真の家族感情は持っていたと思われます。一方で、アクアがアイ呼びなのは彼女に対して一種の恋愛感情があったのではないでしょうか?無論、ゴロー人格は歳上であり医者でもあった事からその様な感情はなかったでしょう。作中でも言及されているようにアクア人格が強くなっていく上で、アイへの邪恋が、同じく太陽のような存在である有馬かなやトレースする事ができるアイに向いていたのだと考えます。もしかしたら、いずれルビーにも恋心が向く可能性もあります。それについては神話を基に後述します。

 

 

作中でのテーマの一つで二重人格は大きなキーとなりそうです。黒幕とされているカミキも目を閉じてるときと閉じてないときでは言動が異なるので二重人格者ではなかろうか?もっと言うならば、転生者がもう一人の人格なのではなかろうか?(こちらも後述)

 

 

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宮崎県高千穂にルビーとあかねが訪れ、そこで不思議な少女(恐らく神)と出会います。ご存知だとは思いますが、推しの子とかぐや様は同一世界であり、かぐや様の方では竹取物語に起因している事が多い為、神話に基づいたファンタジー要素(転生の時点でファンタジーですが)があってもおかしくはありません。

 

 

さて、高千穂とは古事記に登場する「神話の町」として知られています。

 

芸能の神、「天鈿女命」がおわす地でもあります。この神様は、天照が岩戸に隠れてしまったところを宴の席での舞によって引きずり出す逸話があります。天照は、八咫烏(ドローフェイズ…うっ、頭が…。)という3本足の神を傍らに侍ている特徴があります。ん?あの女の子もカラスを従えていましたね。

 

よって、不思議な少女の正体は天照。天細命がアイだと思われます。ところで、天照といえばもう一つ逸話があります。天照には兄弟がいました。イザナミの夫であり、全ての神の祖ともいうべきイザナギが顔を洗ってできた子供達です。右眼を洗ったことで太陽神・天照、左目を洗ったことで月の神・ツクヨミ、そしてもうひとりの神であるスサノオが鼻を洗うことで産まれました。右眼に星があるのはルビー。左眼に星があるのはアクアです。この説を裏付ける材料としてルビーは、ミヤえもんに「アマテラスの化身」と発言しているんですよね。

 

よって、この説を重視する場合ですと天照=ルビー。ツクヨミ=アクア。イザナギ=不思議な少女。となります。なので、スサノオに該当する神、即ち第3の転生者がいる可能性はあります。スサノオツクヨミは似ているそうですからアクアに似ている人物、カミキになりそうですね。これなら展開の対比も作れるのであり得ると思います。また、余談ですが、ツクヨミとアマテラスは姉弟であると同時に夫婦でもあります。おや?さりなとゴローは結婚を約束していましたね。これは…。

 

じゃあ、アイは?一説によれば、金星を意味する一番星=愛と調和、星の神であるアマツミカボシ→悪神として裏切られて討たれるという事からアマツミカボシ説もありますね。この場合ですと、悪とは「嘘」という事になると思います。ですが、作品のテーマにおいて「嘘」は決して悪くは思われていないのです。ここについては後述します。

 

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さて、作中で事あるごとに出てくる「星の瞳」。こちらは、「人を強く惹きつける事ができる魅力的なカリスマ性」の体現であると同時に「嘘」を表しているのだと思っております。こちらの「嘘」をどの様に扱うかで色が変化する。闇堕ちルビーや闇堕ちアクア等のような悪や憎しみ、怒り等のマイナスのものだと黒色。逆にアイやあかねの様にプラスの意味で使われると白色。アイやルビーが言う事からも分かる通り、「嘘」もまた、この作品での大きな要素といえる。

 

さて、作中で最も重要な人物であるアイ曰く「嘘」とは愛情であるとの事から決して悪いものではないと分かります。なので、白なわけですから、アマツミカボシ説は適していないと僕は考えます。あるとしたらカミキ。罪もなき女優の命を刈り取る「悪」の権化とも言うべき存在です。この「悪」を倒す物語になるのでしょう。

 

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対比とは、仮にカミキが転生者であると仮定して何らかの理由で「悪」に墜ちた存在であると考えます。まさに、血が繋がったアクアが辿る一種の最悪な未来なわけです。恋人を裏切り、殺意・復讐に囚われて周りが見えなくなったアクアの。カミキを社会的に殺害するわけではなく、物理的に殺した場合のミヤえもんらにかかる負担はとても大きいでしょうしね。黒星、つまり、「嘘」を悪に使う者が辿る未来な訳です。逆にアクアが、あかねでも重曹でも誰でも良いんですが闇堕ちから改心され、「嘘」をプラスに使う様になり、幸せな道を歩きだすという事の対比となります。