目次
1 夢の果てと複数の説
2 「 空」についてと通説への反論
3 科学技術と産業革命
4 結論
おまけ 天竜人について
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ルフィの夢の果てに関する考察となります。
この話は有名で長い間、考察されてきたと思います。主な内容としては
・陸を繋げる
・宇宙に行く
・でかい肉を食べる
・世界中の人間と宴を開く
・宝払い
・夜をなくす
・ポールシフト
・世界を買う
などなど様々な説が挙げられていると思います。僕は改めてルフィの夢の果てとは、「飛行機」だと思います。まず、通説といっても過言ではない宴説ですが、可能性は低いのではないか？と思っております。仲間達の反応から読み取る事ができるからです。改めて仲間達の反応を振り返りますとナミやゾロらの古参メンバーは絶句、ジンベエは今なんと？と聞き返し、ブルックらは笑ってヤマトは泣くといった感じでした。ここで、注目すべきところはゾロです。彼は、大の酒好きかつ宴好きなので、仮に宴説だとしたら訝るのは不自然だからです。また、夢の条件として
・壮大であること
・どの時代の人間でも思いつくこと
の２点があります。
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ワンピース世界で「空」は特別な領域です。能力者含めて空を飛ぶことは極めて少ない。航空面に関しては、科学技術含めて一般的なものではないのです。ポールシフト説は地軸に関する知識がなければ思いつかないので除外。でかい肉に関しては宴説と同様の理由から除かせていただきます。夜をなくす事は些か、良い事とは完全には言えないのとどのみち、人は必ず眠らなければならないので線は薄い。
また、Dとはイム様に対抗する者達、世界の夜明けを誓う者達の事を指しており、Dawn（夜明け）の頭文字が由来だと思われます。夜明けには「空が白む」とか「やうやう白くなりゆく山際」の様に「白い」にも関連性があるのです。ワンピース世界において「白」はよく使われています。ルフィの故郷であるフーシャ村はドーン島だし、ニカも白髪になります。フレバンスも白い街だし、ルナーリア族も白髪です。エネルギーステロイドも白くなりますよね。 ワンピースでは夜よりも夜明けを重視していることが分かります。換言すれば、黒よりも白な訳です。この点、同じJUMPのBLEACHとは違いますね。
あの作品には名前は大きな意味を持ち、英語由来かスペイン語由来かなどで陣営や力、役割などが決まっています。そんな中、BLEACHという名前は「漂白する」という意味の通り白の勢力と黒の勢力の2つが存在しています。破面や滅却師が服装からもわかるように白の陣営。和尚の能力からも分かるように死神（というより零番隊の和尚）は黒の陣営。白くするというタイトルなのに黒に塗り潰されるという事が和尚の不気味さを演出している訳です。和尚は一護を霊王にしようともしていた訳で必ずしも完全な味方という訳ではありません。どこまで仕組んでいたのか分からない浦原とはまた違って不気味なんですよね。
さて、ワンピースに戻りますが以上のことから夜説はないと考えます。
（ルフィは実はもう既に死んでる説とか仲間も含めてルフィの空想通りに能力によって物語が進行している説とかもありますが省略）
宝払いは伏線がありますが、少しパンチが弱い。宇宙に関してはエネルの例もあり、有り得なくはないと思います。世界を買う=王になるという事ですが、飽くまでもルフィがなりたいものは海賊王であり、夢の実現にはその過程が必要な訳です。彼の性格を鑑みても通常の王（国家元首）になろうとは思わないのではないでしょうか？世界を購入したところで誰かがまとめなければならないし、誰よりも〈自由〉であるはずのルフィが縛られる様なことは望まないでしょう。
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さて、ワンピースのキャラ達には、実在の人物がモデルとなっている話が有名ですが、他のものもキャラクターのモチーフとなっています。お伽噺であったりとかですね。今回、注目するのは「革命軍」です。
「革命軍」は、ルフィの父・ドラゴンを筆頭にした反政府（反天竜人）を旗印に掲げた勢力でルフィの義兄弟であるサボも所属している組織となります。では、彼等のモチーフは何かというと、それは、【産業革命】です。サボやコアラの帽子とステッキ、ゴーグルを主とした服装は、当時のヨーロッパを彷彿とさせます。革命軍幹部の一人であるカラスの用いる能力は、煤を操るものです。煤は蒸気機関車では必ず出るものです。因みに、モーリーは炭鉱夫ですね。
また、革命軍ではないのですが、ルーキーの一人で最近、シャンクスに葬られたキッドの能力もまたそれを彷彿とさせます。
（産業革命について軽くおさらい）
第二次産業革命→石油を用いた重工業の機械化・大量生産化 19世紀
ジョン・ケイによる「飛び杼（とびひ）」を発明したことで機織りの効率が高まり、ジェニー紡績機・水力紡績機・ミュール紡績機などの登場で糸を紡ぐスピードも飛躍的に早まりました。そして18世紀半ばにはワットによる蒸気機関の改良され、石炭を動力とする力織機により綿織物を自動製造出来るようになるとともに、鉄道や蒸気船が生み出されました
19世紀になると石炭の時代は終わり、電力や石油へと移り変わっていきます。
エジソンやテスラの電力、ベルの電話による通信システムなどが活躍しました。
オットーが石油をエネルギー源とする内燃機関を発明。蒸気機関よりも熱効率が高く小型化しやすかったそれは、イノベーションを促進させる効果を齎しました。やがて、それは自動車や航空機の発明を手助けすることになるのです。
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繰り返し申し上げますが、ワンピース世界の科学技術は近代程度です。現実世界程、自由に世界中を行き来する事ができません。ヒト・カネ・モノ・情報等ありとあらゆるものが縛られている状態です。
海王類がうじゃうじゃいる風のない海（カームベルト）や世界を分断している赤い土の大陸のせいでもあります。
ワンピース、尾田栄一郎先生はモデルを重視しており、産業革命の様な「科学技術」に関しても重視している事がわかりました。それならば、やがて来るであろう次の段階である「空」と作中での要素から推測するに「航空機」がルフィの夢なのではないでしょうか？
ーーーーーおまけーー！ー
そういや、天竜人ってやけにタフすぎるんですよね。あの髪型は多分、中に識別チップが入ってるんだろうけどもしかしたら、人間じゃないのかもしれませんね。敢えて知識を与えられてない家畜同然だから違うのかな？
