猿猿日記

主にゲームに関して呟きます!楽に攻略することをモットーとしています

範馬刃牙というキャラから見る刃牙は何故詰まらなくなったのか【分析してみた】

 

地上最強の生物 範馬勇次郎や渋川剛気、愚地独歩等など魅力的なキャラクターが多数登場する人気格闘漫画の「刃牙」シリーズ。 しかし、残念なことに親子喧嘩・死刑囚編をピークとして賛否両論が出始め、暗雲が立ち込め始めます。ピクル編はまだしも武蔵編になると徳川の爺の悪行やその結末等から批判の方が目立つようになり、相撲編は…うーん。また、主人公の刃牙が最初はいい奴だったのに後半になるにつれて性格が悪くなったということもその批判の一つです。 では、何故ここまで刃牙にヘイトが溜まり、つまらないと言う者達が出てきたのでしょうか?僕が考えるに「範馬刃牙」というキャラクターの役割が働かなくなってきたからだと思います。 刃牙は様々な強さをぶつける為の基準となるようなキャラクターなんだと思う。何でもありの死刑囚や野生のピクル等など。地上最強の生物である父を倒すために、そして母の仇を討つために様々な強さを学び、時には負けて弱さも学ぶ。それがあるからこそ初期の刃牙は相手への敬意も持っていたし一種の謙虚さがあった。 しかし、今の刃牙は強くなりすぎてしまった。刃牙自身が相手に対する大きな壁となってしまい、押さえつけてしまう。一種の限界点に到達してしまったのだ。その原因となったのが親子喧嘩であろう。勇次郎と同格の負けちゃいけないキャラクターに刃牙を昇華させたのだ。ただ、地上最強を自負し、何時も成長期の独力で強くなり続ける勇次郎とその勇次郎よりも強ければ良いという他者依存に過ぎなくなってしまった刃牙の在り方のギャップこそつまらないと述べる者達の心理的源泉なのではなかろうか?