月は何故、キラと呼ばれるようになったのか
はい、今回はデスノートに関する記事となります。作中で何度も呼ばれ続け、我々も何時しか「キラ」という通称そのものに何の疑問も感じずに当たり前の様に受け入れてきました。
ですが、「キラ」という通称はよくよく考えると不自然なのです。
（そもそも、キラって？）
もう、何年も前の作品なので忘れてる方もいらっしゃると思いますので簡単なおさらい。
天才高校生の夜神月がある日、拾った名前を書けば殺せる「DEATH NOTE」を用いて片っ端から犯罪者を裁いてきた事に感銘を抱いた人々がつけた通称。
以下、不自然な点
・サイトで救世主として捉えられている筈なのに名前の由来が「Killer」から。
・本部やICPOでは単に「事件」や「犯人」呼びで「キラ」の名を使っていない。
・一般人においても相次ぐ心臓麻痺による変死扱いであり、「キラ」を認識すらしていないし、こちらも呼んでいない。
・ネットサーフィンを日頃からしている（犯罪者探し）月本人も報道直前まで存在すら知らなかった。
結論は、「キラ」は少なくともLによる罠を張るまでは一般的な呼び方ではなかった。また、掲示板やサイト等が大量にあるという割には、「キラ」を報道前に使用されていた形跡はほぼ皆無。以上の点を踏まえると、サイトや掲示板等キラを扱う物は報道直前に突然、大量に現れた事が考えられます。
では、何故、大量に現れたかと言うと恐らく、Lによる策略でしょう。
【キラと名付けたのもL本人によるもの】
という訳です。Lから殺人者に過ぎないという皮肉と世界同時中継と銘打っているが実際にはこの時点だと関東圏のみの為、実況サイトなどを覗かれたらバレてしまうのを防ぐ為の撒き餌だったんじゃないでしょうか。また、犯罪者を裁くという事で世を良くしているという悦に浸っている反面、心の奥底に眠る大量殺人を犯してしまっているという事への罪悪感を世の人々に救世主、「キラ」として認められているという承認欲求で薄れさせる事が目的だったのではなかろうか？その後の替え玉を殺害する事への動機にもなっています。悪だと挑発された事に持ち前の幼稚で負けず嫌いなところもあれど、「世間に認められているのに」否定するなんて許せないという思考に誘導したのではなかろうか？この点から鑑みてもやはり、Lは情報のアドバンテージという不利さえなければ月よりも一歩上手だったんだと思います。
